ルーズリーフ(有地)

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ありがちなエピローグ(?)

全てが終わってからはや2週間が経った。


9割以上の上層幹部が事件の際に数々の明るみに出た不祥事の責任を取る形で退陣。


リンディ・ハラオウンを局長に迎え、新体制がスタートした。


管理局に対する世間の風当たりは強いが、それでもリンディさんなら、俺の理想とした管理局を作り、守ってくれるだろうと確信していた。


で。管理局の全ての不正を世間に公表するため、幼馴染をも巻き込んで、影で動いていた俺はと言うと、公道のベンチに座りながら管理局の建物を見つめていた。


事件が終わった後も俺は管理局には戻らなかった。


俺は世間的には死んだ人間なので、戻っても迷惑を掛けるだけだからだ。


結局のところ、前と変わらず幼馴染のすずかやアリサとひっそりと生活を送っている。


2人には影の生活には不満があると思っていたのだが、2人とも俺と一緒の生活だから不満は全くないと言ってくれた。


こんなに素晴らしい幼馴染を持った俺はなんという幸せ者だろう。


……こんな公道で惚気てても仕方ないな。


それより、少し喉が渇いたな…


そう思い、すぐ傍の自販機でコーヒーでも買おうと思い立ちあがる。


しかし、管理局の制服を着た青い髪を伸ばした少女が、俺より先に小銭を入れる。


そして、俺の方を見て微笑んだ。


「ご馳走しますよ。コーヒーでいいですよね?」


彼女はギンガ・ナカジマ。


俺の初めてかつ唯一の部下だった管理局員だ。


「いいのか?現役バリバリの管理局員がこんなところで油売って」


「ご心配なさらなくても、今は休憩時間ですから。…どうぞ」


「サンキュ」


ギンガから手渡された紙コップのコーヒーに口をつける。


「…前より美味くなってるな」


俺がいた頃にも、管理局前のベンチの傍に同じように紙コップの自販機があったのだが、その頃のコーヒーは正直飲めたものじゃなかった。


「改革の一環として、メーカーを変えましたからね」


「…なるほど」


しかし、そんなことに金を使ってる余裕なんてあるのか、と正直思った。


「ところで」


「うん?」


「雄真さんは管理局には戻って来ないんですか?」


「…」


やっぱ聞いてくるか……


「雄真さんの復帰を望んでる人は私以外にも沢山いますし、今ならもう雄真さんを快く思わない幹部の方はいませんよ?」


「確かに今の管理局なら居心地はいいかもしれないが、俺は既に「死んだ」人間だ。管理局に戻っても迷惑をかけるだけだ」


しかし、ギンガが俺の言葉に首を振った。


「そんなことないです。雄真さんがいてくれたら、管理局は絶対にもっと良くなります」


ギンガが全く揺ぎの無い目で俺を見て言った。


「昔から思ってたけど……お前は俺を買い被りすぎだろ」


俺はそんなに凄い人間だとは思わない。


「私から言わせて貰えば、雄真さんが自分を卑下しすぎなんですよ。雄真さんを知ってる方なら、私と同じように思っているはずです。
それに、昔の管理局が隠してきた不正が明るみに出して、今の管理局を作ったのは雄真さんです。だから、絶対に雄真さんが管理局にいないといけないんです」


「…」


ちょっと言い過ぎなんじゃないか、と思う。


俺はただ、管理局を変えないといけないという一心で動いていたのだから。


「いや……俺の仕事は終わったよ。管理局の旧幹部を一掃した時点でな」


「雄真さん…」


「結局、俺は自分勝手な人間なんだよ。半分はギンガとかの管理局のためだけど、残りの半分は俺自身の復讐のようなもんだったしな」


「…」


「管理局のいけ好かなかった幹部連中を皆クビにできたんだから、俺にはもう戦う理由なんて無くなったんだよ。
それに、分かってたとは言え、昔の仲間と戦うのは精神的に辛かったしな」


「……雄真さんは、幸せになりたいとは思わないんですか?」


悲しそうな顔で問い掛けるギンガ。


そんな彼女に俺はにっこりと微笑みかける。


「「殺されて」からもずっと幸せだよ。ずっと傍にすずかやアリサがいてくれて、これからもいてくれるんだから。


これ以上の幸せを求めるのは贅沢すぎるだろ」


「…謙虚なところは変わりませんね」


「そうか?……まぁ、でも、贅沢を言うとしたら、お前には生涯独身でいてもらいたいってとこかな」


「え……?」


頬を若干赤くして、目を点にするギンガ。


相変わらず、些細なことに反応する奴だ。


「ほら、上司の俺は結婚できないのに、部下のお前が結婚するっていうのは何かむかつくしな」


「……そういう意味ですか」


「後、ほんのちょぴっとだけ、妬きそうだし」


実は結構やきもち焼きな俺なのだったりする。


本音は、ギンガの隣に他の男がいるところなんて想像したくも無い。


「……仕方ないですね。やきもち焼きの上司のために一生結婚しないと誓いましょう」


やれやれという感じの表情だが、満更でもないようにも見えた。


俺のことをほんの少しでも想ってくれたのならかなり嬉しい。


「よっしゃ。それじゃあ、誓いの証拠にお前の純潔を貰おう」


これは冗談だ。


「どうぞ」


「あら?」


けろっとした顔で答えるギンガ。


一瞬こけそうになる。


「元より、私は雄真さん以外の男の人に抱かれるつもりなんてありませんでしたから」


衝撃発言。


「それ……もしかして、告白?」


「え~と……」


目を逸らすギンガ。


「もしそうなら、個人的にはかなり嬉しい」


言うまでも無く本心だ。


「そうですか…///」


ギンガが頬を赤らめる。


「おう。俺、ギンガのこと好きだし」


「~~!?///」


顔を真っ赤にしてよろけるギンガ。


こういうリアクションを取るところがかなり可愛い。


「ゆ、雄真さん……世間的に殺されてから、変わりましたね」


何とか落ち着いたようにも見えなくも無いけど、まだ顔が赤かった。


「そうか?」


「はい。まさか、面と向かって「好きだ」なんて言われる日が来るとは思いませんでした…」


「嫌なら忘れてくれ。かなり恥ずかしいから」


後、本気で死にたくなるくらいショックだ。


「お断りします。もうお墓に行くまで持っていきますよ」


「それだと、お前も俺が好きだって意味で取るぞ?」


「さ、最初からそう言ってるじゃないですか」


ギンガがまた頬を赤くした。


「いやいや、俺は鈍感だから、面と向かって言われないと分からないんだよ」


正直に言うと、こいつが部下だった時から、こいつの気持ちには気付いていた。


……ずっと応えてやる事は出来なかったけど。


「もう……いじわるです」


頬を少し膨らませるギンガ。


こんな顔をするから苛めたくなる。


……ひょっとして、俺は思った以上に子供なのかもしれないな。


「いじわるな俺は嫌いか?」


「まさか」


首を軽く横に振ってから微笑む。


「どんな雄真さんも、私は大好きです」


「そっか」


俺も微笑む。


面と向かって好きって言われるのは、ちょっと恥ずかしいけど、その分かなり嬉しい気持ちになる。


「浮気性だけど、ずっと俺のことを好きでいてくれよな」


「……雄真さん、本当に、自分に正直になりましたね」


苦笑するギンガ。


「なのは達に撃たれてから気付いたんだよ。……このまま、自分を隠してたら、あの幹部連中達が望んでいたロボットになるんじゃないか、って。
だから、すずかやアリサと反管理局組織を作ってからは、なるべく表情とか感情を出すようにしたんだよ。俺が人間だって事を確かめるためにな」


「そうだったんですか」


「ギンガは仮面の俺の方が好きか?」


その問いにすぐさま首を振るギンガ。


「今の素顔の雄真さんの方が、ずっと魅力的で好きになれそうです」


「そっか」


今、俺に出来る最高級の笑顔で微笑んだ。


「……さて。もうすぐ休憩時間も終わりそうですし、戻りますね」


ギンガは俺の笑顔に微笑みで返してから、自分飲んでいた飲み物の空になった紙コップをゴミ箱に捨て立ち上がる。


「コーヒー御馳走様な」


「いえいえ。…それと、雄真さん」


「ん?」


「私は寛容ですから浮気しても許しますけど、長い間ほったらかしにすると、私も浮気しますからね」


「……覚えとくよ」


俺は苦笑した。


「それだけです。それでは」


ギンガが建物の中に戻ろうとする。


だが…


「ちょっと待った」


「まだ、なに……」


俺は自分の口で彼女の言葉を止める。


そして、すぐに離す。


「……突然すぎますよ」


嬉しいような困惑したような表情を浮かべるギンガ。


そんな彼女に俺は耳元で囁く。


「次会う時は、大人のキスをしようぜ」


「……はい///」


頬を赤く染めたまま、ギンガは管理局の中へと戻っていった。


彼女が見えなくなるまで見送ってから、俺はコーヒーを一気に飲み干し立ち上がる。


「さて…」


ちょっと恥ずかしすぎることを言いすぎた。


さっさと立ち去ろう。


少し足早で帰ろうとしたが……


「「ストップ」」


「へ?」


目の前には、ずっと俺を支えてくれた2人の幼馴染の姿があった。


「あたしの前で、別の女を普通に口説くなんていい度胸じゃない」


「私、雄真くんにあんな告白されたこと無いなぁ」


「…」


2人とも笑顔だが、目が全然笑ってない。


それどころか、怒ってますっていう自己主張してる……。


「えと……俺、すずかもアリサも、女性として好きだからな?」


「うん。知ってる」


「知ってるわよ」


2人の怒りは全然収まらなかった。


「お2人とも、ギンガと違って俺の浮気は許しませんか?」


「そんなことないわよ」


アリサがまず否定する。


「雄真くんが浮気性だってことは知ってるし、受け入れてるけど、それとこれとは話が別だよ」


すずかが笑ったまま答える。


「……」


逃げたいが、2人のオーラがそうさせてくれない。


幾多もの死地を乗り越えてきただけはあるなぁ……


「え~っと……」


「さ、帰るわよ」


右腕をアリサにがっちりと取られる。


「一杯話さないといけないことがあるしね♪」


左腕もすずかにがっちりと掴まれた。


「……」


俺に拒否権は無く、連行されるような形で隠れ家に連れて行かれみっちりと説教されましたとさ。


あいつらと、また会えるかどうかは分からないけど、なのは、フェイト、はやてだったら、説教で済まないだろうな。


その分、すずかとアリサの優しさに感動したり。


……綺麗に落ちないなぁ。


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  1. 2008/02/06(水) 13:10:53|
  2. ???
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  4. | コメント:0
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